高熱のあと身体中に細かな発赤疹が出るというイメージの麻疹ですが、肺炎や脳炎、心筋炎などの合併症で死に至ることもある感染症です。特に、妊娠中にかかると重症化しやすく早産や流産となる危険が非常に高いことが知られています。
1991年以後に生まれた方は麻疹の予防接種を2度受けており9割以上の確率で免疫があります(抗体を保有しています)ので、麻疹にかかったとしても重症化せずにすむと考えられますが、1977年から1990年生まれの方は1回しか接種を受けていませんので免疫が弱く(抗体価が低く)、かかった時に重症化する可能性があります。40才以上の方は子供の頃にかかり、免疫を持っている可能性が高いです。
2回の接種を終えていないお子さんや、妊婦さん(妊娠予定の方)が近くにいる方は、まず抗体価を検査し、抗体価の低い場合にはワクチンの接種を受けましょう。
快晴、炎天下のもと、長良川沿いを激走してきました。
最初の3kmほどから汗が出始めて息が上がるほどともて暑い状態でしたが、給水とシャワーを繰り返しながら何とかゴールにたどり着きました。ケニア勢や河口選手とすれ違う時にはランナー全員から拍手と喝采が起きてマラソンを趣味とする参加者の一体感を感じ、Qちゃんとハイタッチをして、ご当地グルメを頬張りながらサンプラザ中野の「ランナー」などを聞くこともできました。
さすが国際的なゴールド認定を受けただけあり大変な盛り上がりを見せた大会でした。
一昨日、西濃血液疾患懇話会に出席し、大垣市民病院と西美濃厚生病院の血液内科の先生方による講演を拝聴いたしました。
もともと血液内科医として専門の診療していましたが、総合内科医として診療し始めてはや10年。昨今の新薬の多さと新たな知見に頭が追いつかず、改めて難しい分野であることを実感しています。何とか少しずつでも勉強して、外来診療に活かしてまいりたいと考えています。
昨日大垣内科会に参加し、愛知医科大学肝胆膵内科学准教授の角田先生による脂肪肝についての講演を拝聴しました。今や若い人も発症する脂肪肝ですが、非アルコール性脂肪肝の方を追跡すると将来的に糖尿病を発症する割合が高いそうです。治療薬としては、糖尿病がなければビタミンE(抗酸化剤)、糖尿病がある場合にはピオグリタゾン、SGLT-2阻害剤(食後高血糖を改善するSGLT-1阻害作用を持つ薬剤がbetter)が有効で、SGLT-2阻害剤抵抗性にはメトグルコ、GLP-1を追加するといいとのことです。
角田先生は現在大垣市民病院で第1・3火曜日に脂肪肝外来をされていて、東海地区に1台しかないMRE(MRエラストグラフィー)という検査機器を用いて診断・治療をしているそうです。脂肪肝と言われていて、血小板値が低く、糖尿病の血筋の方は、ぜひ受診していただきたいと思います。
のど風邪がインフルエンザ並みに流行っています。喉の炎症止めとしてよく処方されるトラネキサム酸(トランサミン)ですが、現在供給が滞っているため近々在庫切れになる見込みです。止血剤としても使用される重要な薬剤ですので、のど風邪に対するトラネキサム酸の処方はしばらく控えさせていただきます。ご迷惑をおかけいたします。
ロタウイスルによる胃腸炎が流行っています。水様下痢と発熱があり、便の日増しに白っぽくなるのが特長です。脱水症予防に水分・塩分を補うことが重要です。
昨日、臨床医のための糖尿病セミナーin大垣に参加しました。大垣市民病院糖尿病・腎臓内科医長の柴田先生、名古屋大学環境医学研究所准教授の林先生による、メトホルミン、グルカゴンの話題を中心とした講演を拝聴しました。血糖値は主にインスリン・グルカゴン・GLP−1によってコントロールされていますが、実はグルカゴンとGLP−1は同一遺伝子上にあるためその発現量は比例関係にあり、(マウス実験では)グルカゴン作用を阻害しても血糖低下はみられないそうです。また最近、グルカゴンの上昇によりアミノ酸値が低下することが判明したとのことで、グルカゴンのアミノ酸代謝への影響が臨床上の問題点として今後クローズアップされる日が来るかもしれません。
寒い日や暖かい(暑い)日が交互に来て、体調管理が難しい季節ですね。現在西美濃地方ではA型インフルエンザが小流行しています。会社で流行っていて移されたというケースが多い様です、ご注意ください。
昨日まで京都で開かれた日本内科学会に参加してきました。高血圧や糖尿病を発症すると腎臓などの臓器が遺伝子発現とういう形で記憶してしまい、正常な環境下でもその病状を呈し続けることや、早朝血圧がコントロールされていても無呼吸などによる夜間血圧上昇発作が何度も起こることがあり、若年性脳血管障害などの原因となることなど、大変勉強になった講演会でした。それにしても京都の混雑ぶりはあいかわらずひどくて、人をよけるのに疲れてしまいました。
いまや年中みられる胃腸かぜですが、今週に入って嘔吐・下痢で来院される方が増えています。お子さんが先に感染して家族に移ってしまうケースが多いようです。ご家族に胃腸の調子の悪い方がいる場合には、タオルの共用を避ける、マスクをするなどして、体液を介する感染を予防しましょう。
新学期が始まりましたね。環境の変化で体調を崩したり、精神的なストレスがかかりやすい時期です。早寝早起きで日内リズムを整え、ゆとりも持って登校しましょう。また、先週末からの冷え込みは明日には和らぎ、その後再び汗ばむ陽気となるそうです。「春ばて」にならないように、運動をして発汗作用を鍛えておきましょう。
昨日海津木曽三川公園のチューリップを見てきました。様々な種類のチューリップがどれも満開で、また色の配置などがとても工夫されていて、砺波の圧巻なチューリップの風景とは異なる雰囲気で、ともてきれいでした。今週末までだそうですよ。
大阪桐蔭、見事優勝しましたね。2年連続で優勝投手となった根尾選手は、私が高山市で勤務医をしていた時に臨時で診察をお手伝いした、河合村診療所の先生のお子さんです。野球やアルペンスキーで活躍している小学生の頃の根尾選手の写真が診察室に飾ってあったのを、今でもよく覚えています。まさかこれ程の大選手になるとは、私もとてもうれしく思っています。
さて、今シーズン生まれて初めて花粉症になったという方が多く受診されています。ヒノキの花粉が一気に増えたせいでしょうか。ひょっとしたらと思う方は、一度受診してみてください。