COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気をご存知ですか?喫煙などが原因による慢性的な炎症のため、肺が古いスポンジのようにボソボソに壊れていく病気です。大垣市民病院呼吸器内科の白木晶先生による『COPDの診断と治療で気をつけていること』と題した講演を拝聴しました。
COPDや気管支喘息の治療には吸入薬を使用するのですが、薬の種類や製造会社によって吸入容器の形や使用方法が異なります。誤操作の割合は5〜6割に達し、薬剤が十分に吸えていない割合は2〜4割に達しているそうです。デモ用の吸入器を4種類試しましたが、力の要るものや細かな作業のいるものなど、高齢の方には操作が難しそうだと感じました。これまで、処方した吸入薬は患者さんの身体に効いていることを前提に物事を判断していましたが、これからは、きちんと吸入できているかどうかを確認しながら対応していきたいと思います。