西濃漢方実践講座に参加し、「高齢者疾患と漢方」と題した知多厚生病院副院長の丹羽敏則先生の講演を拝聴しました。気・血・水という漢方的な概念を中心とした薬剤選択の考え方を中心に、認知症や誤嚥性肺炎などの高齢者特有な疾患への投薬法について勉強しました。中でも印象的だったのは、経管栄養による下痢を水(寒)と考え胃腸を温めるブシを含む漢方で改善し得ること、飲みにくい漢方もゼリーやシャーベットにすることで内服できるようになることです。今後在宅患者さんの訪問診療の際に、今回得られた知識を活かしていきたいと思います。