鼻と気管支は繋がっていて、花粉症と喘息とは密接に関連している、という概念を表す言葉です。
世界的にはアレルギー性鼻炎の患者さんの4割が喘息を合併し、喘息患者さんの8割がアレルギー性鼻炎を合併しているそうです。日本の花粉症は少し特殊なケースと思われますが、それでも喘息患者さんの7割が花粉症で、花粉症の症状が強いと喘息のコントロールが不良という調査結果がでているそうです。
花粉症による鼻づまりのため口呼吸で眠っていると、花粉や埃が直接気管支に侵入したり気管支粘膜が乾燥して過敏な状態となるなど、喘息が出やすくなります。また鼻炎によりアレルギーを引き起こす白血球が活性化されて気管支に炎症を引き起こしたり、鼻水中のアレルギータンパクが後鼻漏となって直接気管支に流れ込んで炎症を起こしたりします。
花粉症状を和らげることは、喘息を起こさないためにとても大切です。あと1ヶ月ほど続くスギ花粉、何とか乗り切りましょう。