高熱のあと身体中に細かな発赤疹が出るというイメージの麻疹ですが、肺炎や脳炎、心筋炎などの合併症で死に至ることもある感染症です。特に、妊娠中にかかると重症化しやすく早産や流産となる危険が非常に高いことが知られています。
1991年以後に生まれた方は麻疹の予防接種を2度受けており9割以上の確率で免疫があります(抗体を保有しています)ので、麻疹にかかったとしても重症化せずにすむと考えられますが、1977年から1990年生まれの方は1回しか接種を受けていませんので免疫が弱く(抗体価が低く)、かかった時に重症化する可能性があります。40才以上の方は子供の頃にかかり、免疫を持っている可能性が高いです。
2回の接種を終えていないお子さんや、妊婦さん(妊娠予定の方)が近くにいる方は、まず抗体価を検査し、抗体価の低い場合にはワクチンの接種を受けましょう。