*血圧の下がりすぎにご注意を*

いよいよ暑くなってきました。ここ2週間ほどの間に受診された高血圧治療中の患者さんの多くに、血圧の低下がみられています。気温が高くなると抹消血管が拡張し、また発汗量が増加することで血管内の塩分量と水分量が減少するため、物理的に血圧(血管内圧)が下がるわけです。

2019年の高血圧治療ガイドラインから目標血圧が厳しくなり、それ以前よりもやや強めの降圧治療を受ける患者さんが多いと思いますが、気温の影響で必要以上に血圧が低下すると立ちくらみやフラつきを感じたり、場合によっては脳梗塞の発症につながるケースもあります。これからお盆までの間、自分の血圧が下がりすぎていないか自宅血圧を確認されるようお願いいたします。