名古屋国際会議場で催されました日本内科学会の生涯教育講演会及び地方会に参加してきました。名大血液内科の恩師である恵美宣彦先生（現藤田保健衛生大学血液内科教授）の講演では、慢性疾患に伴う貧血についての知見や、CHIPという遺伝子変異についての新たな捉え方についてなど、ホットな話題について触れさせていただきました。また名大弓道部の先輩である丸山彰一先生（名大腎臓内科教授）の講演では、慢性腎炎によるネフローゼ症候群について進行中の研究や治療法などについて、幅広く知識を身につけることができました。

台風の迫る中、高速道路が通行止になりやしないかとそわそわしながらの講演会参加でしたが、久しぶりに分子・遺伝子レベルの話題に触れることができて、充実した時間を過ごすことができました。

急に涼しくなり彼岸花が例年以上に真っ盛り、畦道のジョギングが楽しくなってきました。

2週間ほど前に飛騨地方でインフルエンザによる学級閉鎖が発生しましたが、その後沈静化しました。西濃地方では感染は確認されていないようですが、発熱を伴う咽頭炎が引き続き流行していますので、うがいの励行をお願いいたします。

今年のインフルエンザワクチンは順調に製造されており、10月15日からの接種はトラブルなく行える見通しです。当院では例年通り予約なしで診察時間内に接種を行います。電話予約は不要ですので直接お越しください。

金額は昨年通り、1回目3000円、2回目2500円となります。今年も私自身が全ての接種を行います。

涼しくなってきましたね。気候の変化に伴いめまいを起こす方が増えています。

朝起きた時にぐらっと天井が回って発症する頭位めまい症は、歩けないほど強いめまいが見られることが多いです。点滴が効いて楽になりますので、少し動けるようになったタイミングで受診していただくと良いと思います。

 ようやく涼しくなり、エアコンを消して窓を開けて過ごされている方も多いと思います。窓を開けたまま眠ってしまうとのど風邪を引いてしまいますのでくれぐれもご注意ください。現在のど風邪が流行っており、のどの炎症が広がって鼻症状や咳がひどくなって受診する方も多く見られています。

またイネ花粉のせいか、先週あたりから喘息発作で受診する方も目立ってきています。重度の発作をきたさないよう、喘息が疑われましたらできるだけ早く受診していただきたいです。

昨夜催されました西濃抗凝固セミナーにおいて、大垣市民病院循　環器内科部長　森島逸郎先生による「プライマリーケア医と専門医の連携による心房細動診療：診断から予後改善まで」と題した講演を拝聴しました。心房細動を治すアブレーションという治療法がとても進化していることや、心房細動発症から数ヶ月で急速に進行した心不全がアブレーションによってあっという間に正常化してしまうことなど、とてもインパクトのあるお話を聞くことができました。高齢になるに従って発症率が高くなり、また喫煙・男性・高血圧・糖尿病・高コレステロール・肥満などが発症率を高めるそうです。現在メタボでお困りの中高年の男性は、十分に気をつける必要がありそうですね。

台風が近付き風が強くなってきました。強風に飛ばされないよう駐車ポールを片付けてきたところですが、皆さんも十分にご注意ください。